ゼーロン便り

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2018.02.26 Monday

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2011.12.24 Saturday

妄々日乗

 2011年12月23日  晴れ 寒気甚だし

胃部に極小の異星人でも棲みついたか。ときおり、信号音らしきもの聞こゆ。

深夜に指呼の声あり。むろん妄想であろう。ときどき正気に立ちかえるが、小生、ほとんどのじかん妄想に遊んでいる。だから、小生のいう場所もじかんも人々の名さえもほとんどあてにならない。ゆめ信じなさんな。


年中薄茶色のジャンパーを着たデブのおっさんが死んだらしい。ネタ不足で頭をかかえていたバカマスコミはもとより、近所の魚のオヤジ、クリーニング店の若妻(美形ですぜ。名まえ聞き出してないんで、もうちょっと待ってくださいよ)まで「あのジャンパー、替えはあるのかしらねえ」「そうだ。ジャンパーでなくっちゃ。ブルゾンなんて、へっ」「下はヒートテックに違いねえ」「まさか一度も洗濯しないなんて」「あ、ばっちいなあ」「臭いそうだもん、あのおっさん」「きゃあ、いやだあ」「で、さ、あのお腹、まさかの妊娠?」「あ、あのデブ息子が入ってたんだ。きゃっ、安直うううううううう」「安直ううううううううって、おまえ、その安直のおかげでこの国があるんだから」「やっちゃったときって、やっぱり、あれかな、袈裟四方固めかな」「そりゃあ、そうでしょ。柔道部だもん」「いやだあん。スケベ」「スケベって、おまえ、スケベのおかげで革命は結婚を前提とした交際69なんだから」「それ、やっちゃってていいってことよね」「そうよ。親のお墨付きだもん。なにやってもいいのよおおおおおお」「やれ、やれ、手当たり次第にやれ。少子化対策だ」「結婚を前提としない交際69ってどうよ」「おいら、そっちの方が真実味を感じるって、あのデブ息子がいってたぜ」「え?だれが?」「だから、あの袈裟四方固めで跡目を継ぐデブ息子」「ふーん、そうなんだ」「ねえねえ、それよりか、観覧車に乗って一回転すると一日寿命が延びるって知ってる?」「知らなああああああああああーい。ね、奥さん、それ、ほんと?」「うん、どうもほんとらしいの。ミヤネがいってた」「へっ。バカか。おれは、いやだね。袈裟四方固めができない結婚を前提としない交際69ができないこの国で長生きなんてごめんだね」「えーと、こんどは何色だっけ」「え?」「ほら、デブ息子のジャンパーの色」「虹色じゃないの」「虹色かああああああああ」「おいら、虹色の国家69をつくりますです、はい。町には一台かならず観覧車をたてますです、はい。それで、袈裟四方固めでかならずやかならずやかならずや我が人民を69我が人民を我が人民を豊かにしますです、はい、はい、はい」「へっ、アホらし」


アルベール・カミュ「追放と王国」読。
《追放》とはこの世にわれわれの置かれた情況であるとカミュはいう。では、《王国》とは・・・



                             妄想館主人


2011.12.14 Wednesday

妄々日乗

 2011年12月14日  晴れ 寒気緩む


胃部不調なり。食進まず。同衾せし女人より多額の現金を頂戴す。むろん幻覚であろうが。


クソガキ撲滅委員会2011年総会に参会す。委員の一人、曰く、
 減りませんなあ。
また、曰く、
 むしろ、ふえている。
さらに、曰く、
 年齢がね、あがっているような。
 なんの?
 いや、つまり、クソガキの。
 それはもうクソガキとは・・・。
 はははは。そうなんです。もはや、クソおやじ、クソ・・・えーと、
 なんといいましょうかね。クソばばあより若いんですがね。
 やっぱりクソおばばですかね。はははは。
 こうなったら、やはり、法律ですかな。
 いやいや、法律はどうかと。
 なぜです?
 なぜって、政府がクソガキの集団ですから。
 そうですな、はははははははははひひひひひひぃ。


けっ、案の定美談である。身震いするほどの美談である。母親の危篤とかでさっさと出場を取り止め帰国したスケート選手をマスコミはどう扱うやらと注視していたらこのざまである。件のスケート選手、プロとしての覚悟が足りないが決断は決断である。そのことにもはや余人は手をつっこんではならない。そのへんに薄々気づいたか、批判の矛は素早くおさめていかにこの母娘が一つの夢のために歩を揃えてきたかのオンパレードである。恥を知れ。母を失った娘の悲しみを思うならそっとしておいてやれ、糞バエマスコミども。無理だろうな。


  とりかえしのつかぬ罪は、
  語りとどかぬ、予感しないことば。
  それが盤古をあやめる大罪となった。

         辺見庸「あの破壊は他からの暴力だろうか」




モンテーニュ「エセー」拾い読みす。心潰れた夜には心潰れたモンテーニュ先生の言がよろしい。

                            
                           妄想館主人


2011.12.08 Thursday

妄々日乗

 2011年12月8日   雨のち晴天 寒気やや戻る


胃部に鈍痛あり。気のせいにする。


かねてから喉に魚の小骨が引っ掛った如く神経に障るもの言いに国民的云々があり今日もラジオからその言が薄っぺらい紙のようにペラペラと流れ聞こえいよいよ癇に障りあらためてその真意を考えてみる羽目におちいり国民はおそらくは日本国国民を指示しこれは留保つきながら理解でき的もその意味の裾野は広いがわからぬではないがこの二つが膠で貼りつけた如くくっつくと途端に意味不明なにを表象しているのかまるで掴めなくなくなるたとえば国民的歌手というのは日本国国民が遍くその歌手をもっというならその歌唱を知っている意味なのかあるいは日本国国民が遍くその歌手を愛しもしくは憎悪しもしくは嫌悪しもしくは軽蔑している意味なのかいやそもそも遍くというのが度台無理な話で歌手俳優芸術家スポーツ選手スターをひとりだって知らない貴重な御仁がこの国にはまだ少なからず生存しているはずであり小生そんな御仁には心からの拍手を贈りたいがそんなことはどうでもよくそうすると国民的なる言い回しは崩れることになるならばほかのものを国民的のあとにくっつけたらどうなるかしらともはやただの児戯となりためしに国民的男根これは勇ましい国民的オッパイ慈母ですな国民的バカ仰山おります国民的テロリスト国民的しゃちほこ国民的反吐が出るくらい嫌いなアシ打マナ国民的まな板国民的納豆国民的逆流性食道炎国民的クソガキ国民的痔国民的ヒモ国民的ソープ嬢国民的仕事を奪われやけになって酒と博打に身をもち崩し借金まみれあげくの果て郵便局に押し入りなにも盗らぬうちから警備員に捕まったひどく貧相なおじさん・・・国、いや、もう厭きた。
といって一つだけ。
国民的国民。
諸賢よ、これはいかがなものか。



辺見庸 「眼の海」読。
3・11以後、あの震災をめぐって発言され、書かれたすべての言葉をこの一冊の詩集は埋葬し、夥しい死を養分に妖しく、美しく屹立している。それにしても辺見庸のこの清澄なる言葉にはもはや死後のまなざしすら感ずるのは小生だけだろうか。



                               妄想館主人







2011.12.04 Sunday

妄々日乗

2011年12月4日    晴天 寒気緩む


胃部に鈍痛あり。朝方、吐き気。いよいよかね。


小生、この時節になるとそこらじゅうに現れるイルミネーションが嫌いである。どうやらクリスマスと関係あるらしいが、実のところ何の関連もない。近ごろではなんのつもりか私宅にまでごってりと飾り付けられピカピカギラギラである。聞けば近辺を明るく賑やかにしたいという。通りすぎる子どもらに夢を与えたいという。お笑いぐさである。鳥肌が立つほど愚劣である。冬の夜は底なしに暗く、しこたま寂しいものである。そのままでいいではないか。なにゆえあんな下品なものを飾り立て得意気にしているのだ。だいいち、あれでは容易に空爆の的になるではないか。非国民、国賊の最たるものではないか。そのあたりをどう考えているのだ。
念のためいっておくが、小生、フケの如き政府と糞バエの如きメディアが連呼している「節電」などどうでもよい。あれは電力会社が書いた出来の悪いシナリオによる茶番である。


資本とメディアに収奪されていない言葉は、どこにあるか。


「・・・しかし、恐るべき出来事というのは、ごくありふれた普通の日に起きる
ものなのです」
                          ウィスワヴァ・シンボルスカ


野坂昭如「東京小説」読。
いまこの国で真正の質感をもって言葉を吐ける数人のうちの一人である。





                                 妄想館主人





 












2011.11.26 Saturday

妄々日乗

 

2011年11月25日  朝寒気甚だし 晴れ

胃部に不快感あり。また、背中痛む。


朝まだき、湖畔を逍遥す。晩秋の空明け行くを見てMを思う。
Mよ、ついにこの国はあなたが望んだようにはならなかったが・・・。慙愧、ということば胸裏をよぎる。


夕刻、K氏とSにて待ち合わせ。
K氏喫煙せぬから禁煙スペースにて待つ。と、となりのテーブルの席につくなり餌をもらった猿みたいに狂ったごとく携帯をいじっていたそれしか人生上なにもできなそうなバカ女二人やおら煙草を吸いはじめる。店員の声を待っていたが埒あかず小生としては極めて穏やかに注意す。すると二人のバカ女のうちのスペシャルにバカらしいバカがバカ声で「わかってるわ」とバカなことをぬかすわかっている?てめえバカかわかっているならさっさと席うつれバカアホおれだって煙草吸うが線は引けタコバカアホなんだよその目はあん?おいテイノー女心映えってことば知ってるか知らねえだろうなてめえにできるのはその携帯いじるだけだもんなバカもう一度幼稚園からやりなおせ学問なんてどうでもいい心映えだけ学べいいかバカここはなバカてめえのバカ部屋じゃバカねえんバカだバカバカバカバカバカ


K氏、傑物なり。


帰りてしばしテレビ眺むる。
テレビは死んだ。始末の悪いことにそのことにテレビが気がついていない。


吉田敦彦「オイディプスの謎」読。
渡辺京二「黒船前夜」読。


Mよ、この国は・・・


                            妄想館主人


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